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Channel: 社会不安障害と向き合う
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真の強さとは弱さを見せることができるようになること

  精神疾患というのは、多くの場合、見えない病気なので、言わなければ分からない。 本人も言いたくないので、ひたすら隠し、表面的にはできる限り明るく振る舞い続ける。 明るい自分と暗い自分の隔たりが、さらに広がり、深まり、その溝がどうにも埋められそうもなくなったことを本人が感知する頃には、心はひどく壊れてしまっている。...

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女性周期を利用しての曝露療法

  「女性の不安障害治療は、女性ホルモンの分泌量の変化に応じてタイミングを計って実施することで効果が上がる」 それを実証しつつあるのがオーストラリアの心理学者 Bronwyn Graham さん。(参照サイト1、2)...

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「シャイなのではありません。社会不安障害なんです」:SADを巡る誤解の歴史1

  外見で判断してしまうと本質が見えない。 社会不安障害(SAD)は、まさにそれ。外見(あるいは、症状の話を軽く聞いた感じ)からは、その表面的な特質のみからは、この病理的な不安のメカニズムを想像することは一般的に困難だ。 「それって、性格だよ。心配いらないよ」 と、優しく言われる。 SADとは性格のカテゴリーである...

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日本人は社会不安障害にならない? WHO国際調査の謎を解く:SADを巡る誤解の歴史2

WHO主導の世界精神保健調査 (World Mental Health, WMH) (The WHO World Mental Health Survey Consortium: 2004) によると、社会不安障害(SAD)の12カ月有病率は、米国 (6.8%)、欧州 (7.7%)、中国 (0.2%)、日本 (0.7%)。...

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文化と社会不安障害の複雑な関係:SADを巡る誤解の歴史3-1

  社会不安障害 (SAD: Social Anxiety Disorder) は文化と絡めて語られることが多い。 実際、文化はSAD発症の一要因としてあるだろう。 「一要因としてある」と言ったのは、一要因でしかないからだ。SAD発病のメカニズムは複雑であり、ひとつの特定の要因が必然的にSADを発病させるというような単純な病因経路があるわけではない。...

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DSM-5を読んでビックリした:SADを巡る誤解の歴史3-2

DSM-5(精神疾患の診断と統計マニュアル)とは、アメリカ精神医学会による診断基準最新版であり、去年 (2013) 改訂された。事実上、「世界中で使われている事実上のグローバルスタンダード」的存在となっており、「日本でも、このDSMを使った診断がきわめて一般的であるため、今回の改訂は日本にも少なからず影響を与えると考えられる」(井出 2013)。 しかし、DSM-5...

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社会不安障害から回復するということ:レジリアンス

先日、2012年7月14日に自分が書いた記事を読んで、えっ?と思った。 プレゼン当日の朝のことを書いた記事だ。不安は全くないが、やはり頓服薬を飲んでおくことに決めた、と書いている。 「今回失敗したら、壊滅的ダメージ」だって? 「二重三重のセイフティネット」?   えっ?と思ったのはこれらの表現だ。 現在、プレゼンする時、そういうことは思わない。...

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社会不安障害の治療は心理職(公認心理師)の国家資格化でどう変わるか オーストラリアとの比較

現在、日本でも心理職を国家資格化する動きが強まっている。これが実現すれば、日本でも認知行動療法(CBT: Cognitive Behavioral Therapy)をはじめとするエビデンスの確立したセラピーを、現状よりも容易に保険適用で受けることが、将来的には可能となりそうだ。 私が社会不安障害(SAD: Social Anxiety...

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希死念慮と向き合う

今年の三月以降、ブログ更新が鈍ったとき、多数の方々から「お元気ですか。更新楽しみにしています」と、応援のメッセージをいただき、元気づけられました。ありがとうございました。   やたらと仕事が忙しかったこともある。しかし、長く更新できなかったのは鬱状態に陥っていたことが大きい。 手厚い認知行動療法を受けてきたオマエが何だって今更そんなことになるんだよ?...

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「普通」を捨て「あり得ない」を目指す:曝露療法

社会不安障害 (SAD) から一定の回復を得た後も、新たなる社会的場面に挑み続けることは、再発を防ぐためだけでなく、新たに再構成された認知を強固なものとし、日常において自分の生活範囲を拡大していくために大切なことだ。 私は現在、様々な場面に以前と異なるスタンスで挑戦することを心がけている。プレゼン等の業務上必要な場面は既にクリアしたので、日常生活に曝露療法を拡大させている。曝露療法...

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正常と異常の狭間で

「あなたは普通のまともな人です。性格とか、個性のうちで、せいぜいちょっとした不調でしょう。精神疾患などではありませんよ」 と言われるのは相変わらずだが、そう言われるときの自分の反応は以前とはすっかり変わった。 治療を受け … Continue Reading →

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イメージ修正再処理療法を自己実施する

【読了時間:約30分】 小学校4年生のときのことだった。 放課後、同じクラスの友達ふたりが家に遊びに来た。しばらく遊んだ後、そのうちのひとりの家へ移動した。 「みんなでお料理しようよ」 そう言って、友達はレシピ本を出し、 … Continue Reading →

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行動療法って体育会系だ

今年半ばに鬱になった事件を契機に受け始めた認知行動療法(CBT)のフォローアップは、二年前に社会不安障害治療のときにお世話になったジャネットさんが引っ越してしまった関係で、別のセラピスト、アマンダさんが担当してくれている … Continue Reading →

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セラピストと患者の共依存関係と保険適応セッション回数限度

「あなたはもう来なくていい」 とセラピストに言われてしまった。 私は認知行動療法のフォローアップを月1~2回受けていた。これは去年半ばに鬱になったので始めたのだった。 楽しく通っていたのに、来なくていいなんて。 「もちろ … Continue Reading →

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SNSを利用した自助グループ的認知行動療法:#認知再評価

  今回、自助グループ的なSNS風の認知行動療法(CBT)プラットフォームを開発し、TIME誌や Sciencedaily でも鬱や不安障害のための新たなセラピーモードの可能性を示したと紹介されたモリスさんは、 … Continue Reading →

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行動実験:ボロを纏い準備もせずに学会発表に挑む

準備をすると不安になる。 これは一種の予期不安だろう。何かへ向けての準備を始めると同時に不安も生じ始める。 不安場面であるほど、場面をこなすためにしっかり準備をしようとする。 では不安場面へ向けての準備は安全保障行動(S … Continue Reading →

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マインドフルネスをやってよかったこと

私はマインドフラーである。最近始めたことではない。セラピストのジャネットさんのリラックス瞑想ガイドでやったのが初めてだったので3年ほどだ。真面目に毎日実践し始めたのはこの1年ちょっと。 マインドフラーとは英語ではない。私 … Continue Reading →

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変えることのできるものと変えることのできないもの

  治す。克服する。 精神疾患や発達障害を語る際にどうも違和感を漂わせる言葉。 「治らないって言うのか? 治ると信じないなんて後ろ向きな姿勢だ!」 と言われても、いや、風邪が治るように治るというふうなものではな … Continue Reading →

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自殺する可能性のある人に言ってはいけないこと

自殺防止のために、身近な人たち同士で声を掛け合いましょう。 落ち込んでいたり、普段と様子の異なる人がいたら、話を聞いてあげましょう。 と助け合いを呼びかけることは大切だ。けれども、いざ話を聞くと、大抵の場合、言ってはいけ … Continue Reading →

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傷ついた体験を伝えたいときは傷ついたと言わずに語る

  こういう経験はないだろうか。 「傷ついた」と言ったら、どうも伝わらなかった。あるいは自分が傷付いた事実を否定された。 「つらい」と言ったら、どうも伝わらなかった。あるいはつらいと言ったことを咎められた。 自 … Continue Reading →

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